はじめてのハウスメーカー訪問はヤマダホームズでした。
ヤマダホームズは、家電量販店でおなじみヤマダ電機などを含む「ヤマダホールディングス」傘下の住宅メーカーです。
吸収合併してヤマダホームズという社名になってからはまだ新しいですが、社名は小堀住研→エス・バイ・エル(S×L)と変更を重ねてきたこともあり、実際は1950年代から続くメーカーだそうです。
年配の方はS×Lという社名のほうに馴染みがあると思いますよ
展示場内に構造などを紹介するスペースがあるため、そちらで営業さんからお話を伺いました。
SUUMOカウンターで「経験豊富なベテランの方」を希望したため、40代の主任さんが担当してくださいました。
ヤマダホームズの構造は?
工法について
国産ヒノキの集成材を使用し「木造軸組パネル工法」で建設します。
在来工法と言われる木造軸組工法と壁パネルを組み合わせた工法によって、面(壁パネル)で力を分散させ、耐震性や耐久性を高めます。
国産ヒノキを使用しているのは、日本の四季の中で育ってきた木材は暑さにも寒さにも強い、という考えがあるからだそうです。
外国産の木材を使用して、気温によって木材が反ったり割れたりしてはいけませんので
また柱と土台、柱と梁のような接合部は組み合わせる際に木材を彫り込むためやむを得ず欠損させてしまうことになります。しかし、地震などで大きな力が加わるとこの欠損した接合部が弱点になります。
その接合部の強度を上げるために構造金物を使用しています。これを「ティンバーメタル工法」といい、この金物を取り付ける際もボルト部分の加工だけで済むため、欠損を最小限に抑えるよう工夫されているようです。
また、「剛床工法」というものもあります。これは、28mm厚の構造用合板を使用して床を柱・梁と一体化させ、横方向やねじれ方向の外力に対して強度を上げるものだそうです。
フローリング下にある構造用合板は一般的に12mm厚のため、倍以上の厚さがあることで断熱や階下への防音にもなるとのこと。
サンプルの合板を踏ませてもらいましたが、12mmと比較して28mmはほとんどたわまず安定感がありました
ここまで営業さんから話を聞いて、「木造のメーカーなんだなぁ」と思っていましたが、「鉄骨」「鉄筋」「木造」の3種から建設可能だそうです。
なんなら特殊技法もできます!
耐震性について
特殊粘弾性ゴムを使用した制震ダンパーを標準採用しており、地震のエネルギーを熱エネルギーに変換し放出します。
また、建物内部に筋交いを入れ、外部には構造計算(許容応力度計算)上必要なら入れることで耐震性を高めています。
阪神淡路大震災・東日本大震災・熊本地震では半壊以上0件でした!
木造住宅で制震ダンパーが標準採用されているのは珍しいかも
基礎について
ヤマダホームズは「ベタ基礎」を採用しています。
ここまでの要点をまとめると以下の通りです。
- 木造軸組パネル工法を採用し、接合部は構造金物で強化
- 制震ダンパーを標準採用
- ベタ基礎で施工
ヤマダホームズの断熱・気密性は?
断熱材は高性能グラスウール(壁部分・天井裏:14K)と自社開発した吹きつけウレタンフォームから選択できます。
家を建てるなら冬でも暖かい家に住みたい!C値やUA値はどうですか?
データがあるのでお見せしますね
営業さんに見せていただいたヤマダホームズの施工事例では、
C値:0.4程度
UA値:0.51
だそうです!
大手と比較して、そこまで劣るような数値ではないと思っています!
ヤマダホームズの保証は?
構造躯体は規定の10年目・15年目の定期点検および点検結果に基づく有償メンテナンスを実施することで初期保証20年だそうです。
以降も定期点検と5年ごとの防蟻処理など有償メンテナンスを繰り返すことで長期優良住宅の場合最長60年の保証が得られます。
また、通常2年程度でメーカー保証が終了してしまう住宅設備は、ヤマダホームズが引き継いで10年保証を行っており、これは他のハウスメーカーと比較して優れている点であると思います。
ヤマダホームズではどんな家が建てられる?
次は、ヤマダホームズで建てられる商品について説明を受けました。
商品ラインナップとしては、
Felidia
ELFORT
スーパーフル装備住宅
SxLシグマ
小堀の住まい
があります。
特に、「スーパーフル装備住宅」はグループ内にヤマダ電機があることを生かして家具・家電が付帯することから、他のハウスメーカーにはない魅力商品になりそうです。
大開口をとった間取りにすることはもちろん、間取りだけでなく内装もモダンからナチュラルまで好きなインテリアテイストで施工可能だそうで、事例集もいただきました。
気になるお金の話
見積もりは持ち帰ることができませんでしたが、諸経費などすべて込みで3,300万円程度(延床面積約30坪)でした。
値引きやオプションもどこまで入っているか不明であったため、仮に契約したとしてもこれから金額は変動しそうです。
そして、土地からの計画と伝えていたため、希望エリアで何か所か土地を探してくれていました。
土地を選んでくださいというわけではなくて、今後土地購入を検討するにあたって「このくらいの坪単価なんだな」と知る程度で大丈夫です
やはり坪単価は高めのエリアなんだ…
ヤマダホームズをお断りした理由
私たちは残念ながら、早い段階でヤマダホームズをお断りさせていただきました。
他のハウスメーカーと比較して、工法などの構造自体に突出した魅力を感じなかったところが大きな要因でした。
「何でもできそうなところが裏目に出て、魅力がわかりにくくなっている」状態に陥ってしまったのもあるかもしれません。
ハウスメーカーにご縁はありませんでしたが、営業さんは笑顔あふれるとても良い方でした!
しかし、ミドルコストで制震ダンパーを採用し、大開口を得意としながら高水準の断熱気密性を両立させているところは、住宅性能と金額のバランスを重視している方には魅力的なのではないでしょうか?
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