LIXILのショールームへ
LIXILとは?
建築材料・住宅設備機器を扱う業界最大手のメーカーです。
2010年に初代LIXILが設立されたのち、商材ごとに分散していたINAXなどの事業子会社を2011年に吸収合併し、2020年にはグループ会社としてのLIXILが株式会社LIXILとなりました。
INAXやトステムは街の看板で見かけたことがあるな
システムキッチンを見学する
システムキッチンカタログがHASKからHBSKシリーズへ変更となるようです。
しかし、ショールームで見た限り大きな変更点はなさそうでした。
住友林業標準のシステムキッチンはリシェルSIがベースになっています。
概ね構造は同じですが一部住友林業仕様の箇所があり、求めやすい価格で提供できる要因となっているようです。
LIXILのワークトップといえば
セラミックでできており熱、傷、汚れに強いことが特徴です
セラミックとは非金属の材料と無機化合物の材料を熱加工し焼き固めたものです。
というとわかりにくいですが、茶碗や歯科治療の被せ物がセラミックでできています
セラミックの特徴に、緻密で硬いこと、耐熱性が高いことがあります。
この特徴を活かして、LIXILはシステムキッチンのワークトップにセラミックを採用しています。
熱、傷に強いため熱したフライパンを引きずっても大丈夫です
汚れも水を吹きかけてサッと拭くだけで簡単に取ることができます。
カラーは「ラパートトープ」「グレーズグレー」「グレーズホワイト」「グレーズベージュ」「バサルトブラック」5色展開です。
グレー、ブラック系がかっこいい!
すみりんは木質感あふれる内装になるから、キッチンはインテリアっぽくオシャレにしたいな〜
セラミックは1点ものなのでそれぞれ焼き加減も微妙に異なる可能性があるせいか、光の当たり方によっては色や模様も違って見えました。
そして、セラミックワークトップの他に「ソフトスクラッチ(ステンレス)」「人造大理石トップ」「ステンレストップ」も提案仕様で選択可能です。
ステンレス、人造大理石のワークトップにするなら、LIXILでなくても良いと思いますが…
カウンター高さは「80cm」「85cm」「90cm」から差額なしで選択可能です。
90cmを選択した場合、足元の収納が5cm程度深くなるメリットはあるそうです。
また、差額が発生しますが、87.5cmにすることもできるようです。
シンクを選ぶ
シンクは推奨仕様で「ひろびろラクリーンシンク」と「Wサポートシンク」が選択できます。
「ひろびろラクリーンシンク」は横約94cmあり、フライパンなど大きなものを洗うことができることが特徴です。
「Wサポートシンク」はひろびろラクリーンシンクと比較して横約76cmと広くはありませんが、シンク内で2段レーンとなっていることが特徴です。
シンク内で肉にパン粉をまぶすなどの料理の下ごしらえができることで、ワークトップを汚すことがありません。
どちらもステンレスにエンボス加工がなされたシンクで、奥の排水溝に向かって傾斜がかかっており、水が流れやすいようにされています。
排水溝の手入れのしやすさにもこだわっています
シンクとワークトップの継ぎ目は一体ではありませんが、気にならない程度でした。
シンクは以上の他に、提案仕様で「ハイブリッドクォーツシンク」と「ひろびろキレイシンク」を選択可能です。
「ハイブリッドクォーツシンク」はクォーツとアクリルの長所を生かした素材となっており、セラミックトップのみ選択可能です。
カラーは「コズミックグレー」「トープベージュ」「シェルホワイト」の3種類です。
「ひろびろキレイシンク」は人造大理石でできており、人造大理石トップのみ選択可能です。カラーは5色展開されています。
コンロ前ガラスパネルについて
推奨仕様は半透明のハーフガラスパネルです。
提案仕様で全面ガラスパネルに変更可能です。その場合、半透明ガラスが透明ガラスになります。
ガラスの下端(全面は上下端)は「シルバー」「ブラック」からカラー選択可能です。
らくパッと収納について
斜めに扉が開くことで、引き出しを開ける力を約30%軽減した商品です。
内部は2段シェルフの構造となっており、収納量も十分確保できるように工夫されています。
内部シェルフは磁石の力で途中まで一緒に引き出されるので、扉を開けてからシェルフを引き出すといった手間がかからないようにしています
この「らくパッと収納」は、LIXILショールーム訪問で一番見てみたいと思っていたものでした。
簡単に引き出せそうなことはもちろんのこと、斜めになった部分も多くの収納ができそうなことに魅力を感じていました
そのせいかかなり期待値が高かったのかもしれません…
ぜひ扉を開けてみてください
あれ、思ったより軽くない…
斜めの引き出しが慣れていないからか、余計重たく感じる…
軽いだろうと思い込んだことで、意外と重さがあって余計に重く感じたのでしょうか?
慣れたら軽く感じるのかもしれません…。また住友林業のショールームで確認したいと思います。
第一印象は拍子抜けでしたが、機能は魅力的に感じることに変わりありません
ダイニング側収納について
カウンター(ワークトップ)の奥行きは750mmと970mmから選択可能です。
750mmの場合はほぼカウンターの奥行きがないため、ダイニング側収納を設けることができないとのことです。
一方で970mmを選択すると、奥行きが25cm弱あるためA4サイズの書類を立てて収納することが可能です。
中は可動棚になっているようです
扉デザイン・取手のバリエーション
LIXILのリシェルSIは豊富な扉デザインがありますが、住友林業のカタログに掲載されているものは住友林業らしい内装に合うものに絞って提案されています。
木目の扉デザインは10色、単色・抽象柄デザインは6色あり、取手は2デザイン2カラーの4パターンから選択可能です。
取手ひとつで印象がかなり変わるから、これまた悩みのタネになる!
上の写真の扉デザインはグレーズグレーですが、シート系素材ということもあり継ぎ目は見えてしまっています。
レンジフードについて
「よごれんフード」という商品名は聞いたことがある方もいるのではないでしょうか?
提案仕様になりますが、内部ファンのお手入れが10年不要という商品です。
レンジフードの扉(整流板)を開けると、写真のような回転ディスクが見えます。
内部ファンは10年手入れ不要ですが、この回転ディスクとオイルをキャッチするプレートは3ヶ月に1度お手入れが必要です。
推奨仕様で増額になるけど、共働き世帯だからちょっとでも家事負担は減らしたい…!
ただ、内部ファンは自力で取り外して手入れできる商品ではないようです。
10年ごとにメンテナンスを受けてもらうことになるので、そこでファンを手入れすることになります
一方で推奨仕様のレンジフードは扉を開けるとメッシュがついた構造になっており、
メッシュとオイルプレートは1ヶ月に1度のお手入れ、内部ファンは1年に1度のお手入れが必要です。
見えないところの汚れってついつい後回しにしちゃうからさ…。
きっと1ヶ月なんてすぐ経って手入れ怠っちゃうよね…。
洗面化粧台を見学する
洗面化粧台カタログがHBIDからHCIDシリーズへ変更となるようです。
しかし、ショールームで見た限り大きな変更点はなさそうでした。
LIXILの洗面化粧台は、「スクエアカウンター」といいカウンターとボウルが一体となったデザインです。
ボウルを片寄せにすることは1680mmのサイズから可能だそうです
収納も内部で2段シェルフとなっており、洗剤など水回りで使うもののストックをたくさん収納できそうです。
外は1枚の扉にして内部を2段にすることで、外観をすっきりと見せています
カラーは「クリエベール」「クリエラスク」「クリエモカ」「クリエダーク」「グロスホワイト」から選択可能です。
システムバスを見学する
システムバスカタログがHCIBからHDIBシリーズへ変更となるようです。
ショールームで見たところ大幅な変更点があるため、それも記載していきます。
住友林業標準のシステムバスはリデアがベースになっています。
以前はアライズがベースだったようなので、もともとのベースが変更になったことで大きな変更点が出ているのかもしれません
浴槽のデザインは?
システムバスは「ミナモ浴槽」が推奨仕様ですが、提案仕様である「ロング浴槽」「エコベンチ浴槽」「ワイド浴槽(1620サイズのみ)」も差額なしで選択できます。
「ミナモ浴槽」は、洗い場側に浴槽のフチを張り出すことによって、肩回りやひざ回りがひろびろと入浴できることが特徴の商品です。
浴槽のフチが張り出すことによって、つかみやすくなっています。
お風呂場での転倒防止にいいね!
「エコベンチ浴槽」はベンチを使用して半身浴ができるほか、足を上げた姿勢で入浴することができることが特徴です。
ベンチ部分に対してお湯の量が少なくて済むため、節水にもなります。
「ロング浴槽」は浴槽下面が1153mmあるため足をのばしてゆったりとお湯につかることができ、「ワイド浴槽」は長軸の方向にベンチがついています。
カウンターについて
「まる洗いカウンター」はHCIBからHDIBシリーズへカタログ変更に伴い形状が変化します。
従来品は浴槽と接していましたが、少し離れるようになりました。
また、使用しないときは折りたたむことができるようになり、従来のように取り外して洗うことも可能です。
前よりもすっきりとしたデザインになったね
壁パネルとフロアについて
これまでのカタログは壁パネルと床が固定された組み合わせであり、シャワーや浴槽、カウンター、ドアの色は選択可能だったようですが、ドア・窓枠以外すべて組み合わせが固定となりました。
壁パネルやフロアカラーも、従来品と異なった展開になっています。
LIXILのフロアである「キレイサーモフロア」は表面処理層の工夫によって皮脂などの汚れが付きにくく、落としやすいようにされているようです。
が、
前に住んでいた賃貸がキレイサーモフロアだったのですが、カビが生えると取りづらくって…。
その点が改良されているのか心配です。
フロアは標準的な硬さですが、ふーりん夫はやわらかいフロアを探し求めているようです。
床が硬いのが気になるね!
収納棚について
従来品は壁の突起に引っ掛けるタイプだったようですが、壁パネルがマグネット対応なことを生かして、マグネットで貼り付けるタイプの収納棚に変更になるようです。
おしゃれだし、掃除がしやすそうでいいね!
排水口について
「くるりんポイ排水口」も、へアキャッチャーの形状が変わります。
これまでは、浴槽からの排水で渦を発生させゴミをまとめていましたが、今後は浴槽からの排水と洗い場からの排水の2方向から渦を発生させることができるようです。
トイレを見学する
LIXILのトイレはタンクレストイレ「サティスGタイプ」、ローシルエットトイレ「ハーモL」、一体型トイレ、分離型トイレの種類があります。
陶器の素材は「アクアセラミック」といい、水になじみやすい素材のため汚物の下に水が入り込み、浮かびあがせ手洗い流すことができることが特徴だそうです。
ノズルはおしり洗浄用とビデ用にわかれています。先端を着脱させて新しいものに交換可能です。
500円程度で購入できます
「お掃除リフトアップ」の機能も搭載されています。サティスGタイプのみ電動で便器から5cm程度便座が持ち上がりますが、1階推奨仕様のハーモLは手動で持ち上げます(写真は下記へ)。
便座の継ぎ目がないことで、汚れが入り込まず手入れがラクになるという特徴もあります。
サティスGタイプ
「サティスG」は「ノーブルブラック」「ノーブルトープ」「ノーブルグレー」「オフホワイト」「ピュアホワイト」の5色展開されています。
内部は少々フチがあるため、汚れの入り込みなどが気になるかもしれません。
その分フチ際まで水面上昇して洗浄するので、フチ裏もキレイを保つことは可能です
また、「ワイドスクエア便座」となっており、便座の座面積を従来品より10%アップさせることで、ゆったりとした座り心地となっているようです。
確かに、安定感のある座り心地…
その他、TOTOでは給水栓が内蔵されていましたが、LIXILは内蔵されていないようです。
ハーモL
「ハーモL」はフチレス形状です。
正面から見れば、すっきりとしたデザインなのですが、
便器の横が少し変わった形状をしています
住友林業に卸すときに少々コストダウンを図るため、便器側面のカバーが付いていない状態で販売しているそうです。奥側がくぼんでいます。
普段見えない部分だけど、そんなこと言われると気になっちゃうじゃん!!
その他、リモコンタイプも見せていただきました。
最後に
LIXILはカタログの変更期間にあたるため、商品が少し変わってきていることがわかりました。
システムバスは変更点が多かったので、訪問してよかったです!
このたび、
カタログ見るだけじゃわからない!
の気持ちから始まった早めのショールーム見学ですが、百聞は一見に如かずとはよく言ったもので、それぞれのメーカーの特徴がよくわかりました。
もう少し打ち合わせが進み、水回り設備を決めるころに再訪問することになりそうですが、まだ決めることも少なく時間の余裕があるこの時期にショールームを訪問する、という選択肢はいかがでしょうか?
早めのショールーム訪問、おすすめです
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