積水ハウスは住友林業とともに、当初まったく検討していなかったハウスメーカーでした。
両親の対応が長引き、最有力候補としていたハウスメーカーとも連絡がとれなくなり、途方に暮れながらも住宅の構造については勉強を続けていました。
もっと、デザインも構造も魅力的なハウスメーカーを見てみたいな~
ということで、積水ハウスに訪問してきたのですが、行き先はまさかのTomorrow’s Life Museumでした。
積水ハウスとは?
1960年に設立された会社で、鉄骨造・木造住宅の両方を手掛けています。
2021年度、積水ハウスはハウスメーカーの売上高で第2位の実績があるメーカーです。
積水ハウスの構造は?
積水ハウスは、鉄骨を選ぶか木造を選ぶかで、外壁素材をはじめ様々な違いがあるようです。
鉄骨造「ダイナミックフレーム・システム」
C形鋼という軽量鉄骨を使用してフレーム状に組み上げる構造です。
この構造によって、天井高2700cm、最大7000cmの大開口が実現可能だそうです。
なお、軽量鉄骨の「ダイナミックフレーム・システム」は1・2階建て住宅の商品であり、3・4階建て住宅は重量鉄骨の梁勝ちラーメン構造である「フレキシブルβシステム」となるようです。
制振装置「シーカス」
アルファベットのK型に特殊高減衰ゴムのダンパーを組み込み、地震エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収する装置です。
これによって建物の変形量を1/2以下に低減し、内外装の被害を軽減することが可能だそうです。
震度7クラスの対応を想定しています。
シーカスも誕生から進化しているんですよ!
オリジナル外壁「ダインコンクリート」
鉄骨造の外壁は、積水ハウスオリジナルの「ダインコンクリート」を使用しています。
ダインコンクリートは軽量コンクリートでありながら、耐水性・耐久性に優れた商品だそうです。
何パターンもの配列の柄があり、隣り合ったりして同じ柄が並ばないようにしています
木造「シャーウッド構法」
積水ハウスの木造は、木造軸組工法をベースに、モノコック構造とラーメン構造を融合させたものです。
太い集成材を使用しているところは、住友林業のBF構法に似てるね
柱と柱は構造金物で接合されているのですが、その実物を見て、持たせてもらい重さを実感したりしました。
陶版外壁「ベルバーン」
外壁は、シャーウッド専用のオリジナル外壁材「ベルバーン」という商品を使用しています。
青粘土を焼いたシャモットや、ロウ石と呼ばれる岩石などの自然素材を、陶器と同じ工程で焼き上げることでできた、「焼き物」の外壁がベルバーンです。
鉄骨造か木造かで選べる外壁が違うってすごいね!
シーリングは30年で打ち替えが必要ですが、ベルバーンは60年以上メンテナンス不要だそうです。
ふーりんが気に入った積水ハウスの基礎について
強い家を建てるなら、強い基礎は必要不可欠だと思う!
基礎を基底部から立ち上がり部分まで1回で打つか2回で打つかは、ハウスメーカーによって大きく異なってくるところです。
というのは、立ち上がりまで1回で打つ(一体打ち)には、コンクリートの固まり具合などを見ながら、型枠の隅々にまで行き渡らせるように調整が必要なため、かなりの技術力が必要だからです。
見学に行ったハウスメーカーの中では、積水ハウスとミサワホームだけが一体打ちだったね
「一体打ちか2回打ちかで、基礎の強度に差はない」と言われていることや、多くのハウスメーカーが2回打ちをしていることを知りながらも、基底部と立ち上がりの間から水が染み出してくるなんて話を聞いたことがある以上、
できたら一体打ちが良いなぁ~
なんて思っている時期もありました。
その点積水ハウスは、一体打ちでも確実に隅までコンクリートが行き渡るよう、型枠の形状が工夫されています。
あえて角部分に丸みを帯びさせることで、コンクリートの流れ込み不足を防ぐことができるようです。
工夫がすごい!強い基礎ができそう!
そして、基礎の型枠には模様がつけられているため、コンクリートが固まって型枠を外すと基礎自体に模様が移って打設されるそうです。
基礎に模様がついているのは積水ハウスだけです!
なので、基礎を見れば積水の家だって一発でわかります!
また、基礎は積水ハウス専門の基礎施工業者が実施するため、完成度合いのバラつきがほとんどないとのことでした。
Tomorrow’s Life Museumとは?
家族構成の違いなどを間取りに当てはめた、様々なスタイルの展示場がいくつか並ぶほか、鉄骨ラボやシャーウッドラボなど構造を学べる施設が併設されています。
鉄骨の強度実験や、実物大のシーカスを見せてもらえたりしました。
鉄骨を引き延ばして強度を確認する実験は大迫力でした!
営業さんについて回って施設内を見学するのですが、鉄骨造は案内に2時間ほどかけたのに対して木造は30分程度で終わりました。
積水ハウスにとって、鉄骨造の方を推しているからそういう案内になるのだろうか…と思って、施主の鉄骨造と木造の選択率を聞いてみると、
鉄骨と木造の選択割合は、半々くらいですね!
という返答でした。
となれば、
この営業さんは鉄骨推しだったのかな…?
と思ったりもしました。
ハウスメーカーは、構造もしっかり確認して選びたい!という人にとって、積水ハウスのTomorrow’s Life Museumは一見の価値があると思います!
積水ハウスは予算オーバーすることが明らかだったためご縁がありませんでしたが、一体打ちできるように工夫された基礎や外壁までこだわるところが、とても気に入ったハウスメーカーでした。
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