長いハウスメーカー選びの旅、最後に訪問したのは住友林業でした。
構造・内装ともに理想的だったので、この日から約3ヶ月後に契約し、現在打ち合わせ真っ最中のメーカーです。
住友林業とは?
住友不動産との打ち合わせのページでも紹介したとおり、住友財閥が解体されたあとに設立された「住友グループ」に所属している会社です。
社名に林業が入っているとおり、愛媛県にある別子銅山の公害対策の植林事業から派生して創業した企業です。木材の輸出入など林業で事業を展開し、のちに住宅事業も手掛けるようになりました。
別子銅山が発祥の地なので、新人研修は必ず銅山に行くんですよ~
住友林業の構造は?
工法について
住友林業では3つの工法から選択し、住宅を建てることが可能です。
- BF(ビッグフレーム)構法
- MB(マルチバランス)構法
- 2×4もしくは2×6構法
BF(ビッグフレーム)構法
BF構法とは、「ビッグコラム」を使用して建てる「木質梁勝ちラーメン構造」のことです。
「ビッグコラム」とは集成材でつくった、幅560mmの柱のことを指します。
高層ビルなどに使われるラーメン構造のように、このビッグコラムを主要構造材として使用し木造で建築するため「木質梁勝ちラーメン構造」となります。
これを住友林業ではBF構法と呼んでいるそうです。
SE構法と構造的にほぼ同じだね
BF構法は、ビッグコラムの接合部を金属相互によるメタルタッチ接合で結合するため、地震や強風にも耐えられる強固な構造となっています。
柱の本数や壁が少なくとも強固な構造となるため、大開口を実現することはもちろんのこと、間取りの自由度が高いそうです。
ビッグコラム自体も、ミリ単位で動かしたりすることが可能です
BF構法では、耐震性能と間取りの自由度を両立させた建築が可能!
MB(マルチバランス)構法
MB構法とは、構造用集成材に国産ひのきを使用し「きづれパネル」を貼り付けた、木造軸組工法にモノコック構造を取り入れた構法です。
国産ひのきの梁や柱をあえてそのまま出すような意匠を得意とするため、純和風建築を建てたい施主にはおすすめしている商品だそうです。
2×4もしくは2×6構法
賃貸用物件を建設するときに使用することがあるそうです。
構造上、間取りの自由度合いに制限があったり、湿度対策にやや難があるところがあるとのことでした。
耐震性について
3階建ての実物大モデルで振動実験を行い、耐震性能を検証しています。
震度7 東日本大震災クラス | 2回 |
震度7 阪神・淡路大震災クラス | 2回 |
震度4~6 | 242回 |
震度7クラスを4回と余震を考慮して242回、計246回の加振を行っています。
上記に加え、最大3,406galの実験に耐える性能があることを確認したそうです。
基礎について
ベタ基礎で、立ち上がり部分まで2回で打設します。
ビッグコラムの柱と梁を金属部品で接合するメタルタッチ接合は、柱と基礎も同様に接合されることで基礎と構造躯体が一体化されています。
基礎と柱が一体化されているのは、地震に強そうでいいね!
住友林業の断熱・気密性は?
グラスウール24Kを標準で採用し、「360°トリプル断熱」というシステムで壁・床・天井を隙間なく、家中まるごと魔法瓶のように断熱するそうです。
窓の標準仕様は、アルゴンガス入りLow-E複層ガラスのアルミ樹脂複合サッシです。
断熱・気密性能はどのくらいの数値が出ますか?
住友林業では、
C値:0.6程度
UA値:0.5程度
ほどになるそうです。
C値は公表していないそうですが、窓が多くても1.0程度にはおさまるとのことでした。
住友林業の保証は?
住友林業では、構造躯体・防水は初期30年保証です。
30年目に外壁などの有償メンテナンスを実施することで、さらに30年保証が延長されます。
有償メンテナンスをしたらさらに10年間保証延長、よりは長いね~
定期点検自体は、引き渡しから60年間無料でしてもらえます。
メンテナンス費用は、30年で約180万円程度だそうです。
契約からのスケジュールは?
すべて打ち合わせが完了してから着工するので、他社より引き渡しまで時間はかかります
契約前に「申し込み」というものをする必要があります。
申し込み後にプラン作成、3Dパースの確認、見積もりの作成を行ってから契約に至ります。
申し込み制度に関しては、以前まとめていますのでそちらを参照ください!
申し込み後は、建築工事請負契約と着工前契約の2回を経て、着工に至ります。
土地から検討する場合、竣工まで約1年かかると思っておいてください
私たちの場合、ふーりん夫の仕事の都合で打ち合わせ期間を長めにとってもらっており、契約から引き渡しまで約15ヶ月のスケジュールで進んでいます。
気になる費用の話
自由設計かフォレストセレクションかで金額が大きく変わります
住友林業では、完全自由設計か、セミオーダーのフォレストセレクションかを選択できます。
建築工事請負契約時にどちらにするかを決めている必要はなく、プラン打ち合わせ中に決めていくことが可能です。
私たちも、3回目程度の打ち合わせを経て自由設計に決めました
施主の選択比率は、自由設計:フォレストセレクション=4:6程度だそうです。
自由設計では、30坪の家では建物工事費用で3,000~3,500万円程度になるとのことでした。
今一番ネックに感じている両親の話
ホールのウッドタイル、スプーンカットが畳の縁に使われた和室、木質感あふれるリビング…
展示場に足を踏み入れてから、どれも素敵だと思うものばっかりでした!
これまで訪問したハウスメーカーも、「おしゃれだな~!」と思うメーカーばかりだったのですが、あまり私たちが生活をするイメージがわかないな…ということがありました。
その点住友林業は、これが好きだなと思う内装が多く、「住友林業で建てたい!」と一目惚れしてしまうほどでした。
自覚してなかったのですが、木質感あふれる内装が好みだったんですね…
前向きに検討していきたい、と思ったからこそ、
- 両親の反対にあっており、長期間説得を続けていること
- 説得に時間がかかりすぎて、他のハウスメーカーからはやや匙を投げられてしまっている状況のこと
- 前向きに検討したくても、できない状況になると思われること
を正直に話しました。
住友林業を訪問した時点で両親は、家を建てることに関してというよりも、「価値があるのかわからない土地を買ってほしくない」「自分たちが所有している空き土地に建てた方が良いと思う」といった土地に関する反対をしていました。
私たちとしては贅沢なことですが、これまでの生活エリアから遠く離れていることや転職が必要なことからあまり前向きに考えていなかったのですが、
親の土地がある方は、ほぼ100%そこに建てますね~
と営業さんに言われてしまいました。
他のハウスメーカーの営業さんは
ゆっくり話し合って決めていけばいいと思います
なんて言う方ばっかりだったので、ここまで直接的に言う営業さんの発言が予想外でした。
そんなこと言ったって、家を買うために転職なんてできないよ!
土地購入費用を建物費用に充てられるから、そんなこと言うんじゃないの!?
なんて最初は思っていましたが、結果的に話を進めるためには、営業さんの意見も一理あったなぁ…と考えます。
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